サルッパカマ。
2016年 11月 16日
労働用のズボン「猿袴」つまり会津風にサルッパカマ。
厚手で丈夫な会津木綿は
あたたかみのある風合いで、着るほどになじみ
洗っても洗ってもくたびれず、乾くのも早い。
藍で染められていた木綿は虫除けの効果もあり、
畑や山での仕事着として重宝されてきました。
雪深く外出もままならない冬に農家の嫁は木綿を機織りしてコタツで着物やサルッパカマを縫っていました。

わたしとサルッパカマとの出会いは
2011年まで遡ります。
会津木綿でプロダクトを企画製作し始めてまもなく
サルッパカマという野良着のことを教えていただき
いつかつくってみようと温めていました。

サルッパカマは反物を7種類、10枚の四角いパーツに裁断し縞柄を縫い合わせていきます。
直線裁ちなので布を無駄なく隅々まで利用できるし、
小さいパーツをハギレで組み合わせれば
なんとも楽しい色合いに仕上がります。

そして2014年ようやくサルッパカマ1号ができました。
初めて脚を通したとき、それまでのもんぺとは違う履き心地に衝撃を覚えました。
足元はすっきりと動きやすく、腰周りはゆったりしてしゃがむのも楽。
それからというもの、イベントや出店先にサルッパカマをはいていきました。
ハギレを組み合わせたカラフルなズボンは
いろいろな方の目に留まり
履いてみたいという声を聞くようになりました。
そうしてできあがった4本のサルッパカマ。
寒露のおふくいちで初お披露目しました。



それからものづくりマルシェへ。
細身のカラダはさらに細く。
長身の彼はくるぶし丈のクロップドパンツ的に。
老若男女サルッパカマの着こなしに新しい可能性を感じた瞬間でした。

おさんぽマルシェin四季の里では人生の先輩方から懐かしいねとお声掛けいただき、もんぺばなしに花が咲きました。
そして先日のオープンナガヤ大阪。
普段から畑仕事でもんぺをご愛用の方がご来店。
サルッパカマを試着していただきました。

畑仕事はしゃがんだまま前後左右に移動するので一般的なズボンの縫製だとお尻の部分に力が入り裂けやすい。
サルッパカマはマチが縫い合わせてあるので楽~♪と実践していただいて納得。
またまたもんぺばなしに大輪の花が咲きました。
サルッパカマはイベント出店先などでご試着&ご予約承ります。
お気軽にサルッパカマの履き心地をお試しください。
2017年春から販売を予定しています。
サルッパカマ 会津木綿製 \20,000(税別)
綿100% 製作クラニスム