長屋暮らしを語る会(1)

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大阪梅田から徒歩圏内に舗装されていない土の路地に明治大正時代の街並みが残る豊崎というエリアがあります。改修しながらも現在も住まいとして活躍する木造長屋のなかにあって母屋とよばれるお屋敷で7月18日に「長屋暮らしを語る会」が開催され、3人の長屋人の長屋暮らしのお話を聞きました。


ここはわたしたちクラニスムストアも毎年参加させていただいているオープンナガヤ実行委員会議の会場でもあります。はじめて会議に参加するとき、道に迷って場所を尋ねたのがSAORI豊崎長屋でした。長屋は通りに面していてオープンな住宅形式であることも特徴のひとつだと思います。街に開かれた長屋たちのなかでも一際敷居が低く声をかけやすかったのがSAORI豊崎長屋。福祉施設としてさをり織りを作っていらっしゃるこの長屋では、障害のあるこどももここでは落ち着いてのびのびと過ごしているのを感じる、とおっしゃっていたのが印象的でした。

それから春と秋に開催されているむすびの市の舞台になっている桃ヶ池長屋を「住む」と「働く」の拠点にしている伴さんのお話も聞きました。長屋に住むことは街に暮らしている感覚だとおっしゃっていたのが印象的でした。個人がそのものの責任を負える範囲で知恵と工夫をこらしてそれぞれに小商いを展開していく。どんどん複雑化していく社会のなかで大きな障害をも乗り越えて個人が強く生きていく方法。その生活スタイルが長屋にぴたりと合っているという長屋暮らしのあたらしい発見がありました。

3人目は住吉で絵本の図書館と着付け教室をされている和田さんのお話でした。ちょうど改修を終えたばかりの和田さんの長屋は、着物の色彩と背景としての日本家屋の風情や、植物を愛で季節感を大事に暮らす日本人が大切にしてきた暮らしの感覚そのもののように思いました。改修をお手伝いした側として、そこでの暮らしを楽しんでいらっしゃる様子を聞けることがなにものにもかえがたくとてもうれしい瞬間でもあります。

お伺いした3つの長屋は「オープンナガヤ大阪」にも参加されています。お話を聞き今年のオープンナガヤがとても楽しみになりました。

オープンナガヤ大阪2015は11月28・29日の2日間開催されます。





by KURANISMSTORE | 2015-07-21 16:22 | イベント

大阪市住吉区にある昭和初期の長屋をリノベーションしたアトリエにて、注文家具や修理、会津木綿プロダクトの企画製作、建築デザインと空間づくりをしています。


by クラニスム